30代で入れ歯を入れました。ブリッジ、インプラントをしなかった理由も。

歯 30代で入れ歯?

歯科助手歴15年、30代主婦が入れ歯デビューをしました。

実際に入れ歯を入れてみた感想や、ブリッジやインプラントをしなかった理由をお話します。

私が入れ歯をいれた場所は、右上前から6番目です。部分入れ歯(1本義歯)です。

私自身、入れ歯にするかとても悩みました。

「入れ歯」という言葉にどんな印象を持ちますか?

良い印象が思い浮かんだ人は少ないのではないでしょうか。

私もその一人でした。

しかし、結論から言うと入れ歯を選択してよかったと思っています。

以前の私のように、入れ歯を入れようか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。

 

ちなみに、1年半前までは歯科助手として歯科医院で13年働いていました。

他の歯科医院にも勤めていましたので、歯科助手歴は15年ほどです。

こんなに早く入れ歯を入れることになるなんて、当時は想像もしていませんでした。

 

では、私が入れ歯を入れる前に悩んだことや気になったこと、実際に入れ歯を使ってみた感想はこちらです。

部分入れ歯を入れる前の悩みや気になったこと。

入れ歯を入れる前の悩みや気になったことはこちら。

  1. 30代で入れ歯の人っているの?
  2. 入れ歯って気付かれる?
  3. ブリッジかインプラントの選択肢

一つずつ説明していきます。

30代で入れ歯の人っているの?

実際に歯科医院で働いていましたが、30代で入れ歯を使用されている方は少ないです。

なぜ少ないかというと、30代で歯を失う人が少ないからです。

そして歯を失ったとしても、ほとんどの方がブリッジを選択します。

入れ歯=お年寄りのイメージがありませんか?

私も歯科医院で働いていなければ、ブリッジを選択していたと思います。

入れ歯って気付かれる?

これは入れ歯を入れる場所によります。

入れ歯と気付くのは、歯に引っ掛ける金属(クラスプ)が見えるかどうかです。

引っ掛ける歯が銀歯(クラウン)であれば目立ちにくいですが、ご自身の歯や白い被せものに引っ掛ける場合は目立ちます。

私は右上の前から6番目の歯が入れ歯で、クラスプは前後の歯にかかっています。

前から5番目にかかっているクラスプが、笑うと見えてしまいます。

正面からは見えませんが、見えてしまうのではないかという心理的な不安があります。

なので、人と会うときは外すことも多いです。※本当は外さない方がいいですよ。

気付かれにくい入れ歯もあります。※自費(保険適用外)

どうしても目立つクラスプですが、自費だとクラスプが白い入れ歯、クラスプのない入れ歯も作れます。

金額は歯科医院によって設定されているので、大きな幅があります。

ただ、修理が難しい、2~3年で作り直すのが理想などのデメリットもあります。

ブリッジやインプラントの選択肢

初めはブリッジを考えていました。

インプラントは費用が高額なのと、インプラントを埋め込む外科手術が怖いので選択除外でした。

ブリッジにしなかった理由

ブリッジにしなかった理由は大きく3つです。

  • ブリッジの土台となる歯(支台歯)の状態がよくない
  • できるだけ歯を削りたくない
  • 入れ歯→ブリッジはできるが、ブリッジ→入れ歯はできない。
ブリッジの土台となる歯(支台歯)の状態がよくない

ブリッジは歯のない部分を両隣の歯で補います。

私の場合は土台となるのは、前から5番目と7番目の2本です。

7番目の歯は銀歯(クラウン)です。

その銀歯を被せたのは2年前で、セット時に「状態がよくない。外したらもう持たないと思う。」と言われていました。(入れ歯を入れた歯科医院ではありません。歯医者を変えた理由はまた書きたいと思います。)

もちろん、ブリッジをするならこの銀歯を外さないといけません。

先生もレントゲンを見て、状態はよくないとわかっていますが、「入れ歯が嫌なら、ブリッジしかないでしょう。」との見解でした。

歯科助手の経験から、銀歯を外した後に抜歯になるケースも見てきました。

どうしてもよくない方向に予想してしまうのです。

できるだけ歯を削りたくない

ブリッジを入れるには、土台となる歯を多く削ります。

前から5番目の土台になる歯は、一度も治療をしていない綺麗な歯です。

綺麗で健康な歯を削るのは、その歯の寿命を縮めてしまうことにも繋がります。

なので、この5番を削ることにとても抵抗がありました。

先程述べたように土台になる7番の状態がよくないので、ブリッジをいれたとしても長くもたないでしょう。

健康な5番を削ってまで、ブリッジを入れたいのか自問自答の毎日でした。

ちなみに、入れ歯の場合も溝(入れ歯が沈みを防ぐ役割)を削りますが、ブリッジの比になりません。

入れ歯→ブリッジはできるが、ブリッジ→入れ歯はできない。

ブリッジの決心が固まらずに、四六時中どうするか考えていました。

そこで、この結論に至ったのです。

とりあえず入れ歯を入れてみる

実際に入れ歯を使ってみて、入れ歯が合わなければブリッジにする。です。

ブリッジは取り外しができません。

まだ決心のついてない状態で、ブリッジにするのはハードルが高すぎます。

入れ歯なら外したらもとに戻ります。

取り返しのつく入れ歯にするという結論でした。

放置でもいいんじゃない?と思う方もいるかもしれませんがおすすめしません。

放置した場合の影響も別にかいていきます。

部分入れ歯を実際に入れた感想

実際に部分入れ歯を入れた感想です。

  • 初めは違和感がある。慣れが必要。
  • 硬いものも噛める
  • 笑うとクラスプが見える
  • 食べかすが溜まりやすい
  • 入れ歯を毎日入れる習慣をつけるのが大変

違和感がある。慣れが必要。

違和感があります。

物を入れるので、これは当然ですよね。

とはいえ入れる前の想像がひどすぎて、入れ歯をいれた直後は「意外と平気かも!」と感じていました。

しかし、しばらく入れていると違和感が強くなってきました。(個人差があります)

それでも、2週間程たつと慣れてきましたね。

歯科助手をしていた時に、患者さんに言っていた院長先生の言葉を思い出しました。

入れ歯は慣れが必要。正し、痛みがある場合は別。痛みは慣れるものじゃない。

痛みがある時は、耐えるのではなく歯医者へ行って調整してもらってください。

硬いものも噛める

初めに食べた硬いものは、おせんべいでした。

割れないか不安な気持ちを抱きながら、おせんべいを食べたのを覚えています(笑)

初めの率直な感想は「あっ。無理だな。」です。

噛み砕くときに、入れ歯と自分の歯がなじんでいない感覚が強かったです。

今までに感じたことのない、なんとも言えない違和感です。

しかし違和感より食欲が勝る私は、その後も何度かおせんべいに挑戦します。

すると、不思議なこと慣てくるんです。

違和感がないとは言えませんが、気にならない程度になりました。

ちなみに部分入れ歯の噛む力は、自分の歯と比べて30~40%程度と言われています。

自分の歯の大切さを痛感します。

笑うとクラスプが見える

前から5番目のクラスプが笑うと見えてしまいます。

これは入れ歯を入れるにおいて、不安要素の大きな1つでした。

とはいえ、正面からは見えません。

横からも微笑む程度だと見えないのですが、笑うとチラッと見えてしまいます。

会話したときに、相手の銀歯が気になったことありますか?

気になったとしても、一瞬だったりしませんか?

おそらく、気にするほどの見え方ではないんです。

でも、「見えたら嫌だな。入れ歯ってバレないかな」と心理的な不安があります。

食べかすが溜まりやすい

食後は食べかすが溜まりがちです。

特に柔らかいものは、歯茎と入れ歯の隙間に入り込んでしまうようです。

ですので、歯磨きの際は入れ歯を必ず外して、入れ歯もきれいにしています。

現在は専業主婦なので気軽にできていますが、職場だと入れ歯を外すのは難易度が高いのでないかと思います。

入れ歯を毎日入れる習慣をつけるのが大変

入れ歯を入れることを習慣化するまでに時間がかかりそうです。

私の場合はクラスプが見えるのが不安で、誰かに会うときは外しています。※外さないのが理想です。

入れ歯がなくても、反対の歯で噛めるのでつけない日もたまにあります。※つけてください。

入れない日が続くと、歯が動いたり噛み合わせの歯が伸びてくるので注意が必要です。

意識して入れるように心がけています。

まとめ

入れ歯を選んだ理由から、実際に入れて使用した感想まで書いてみました。

まさか30代で入れ歯デビューするとは思ってもいませんでした。

悩んだ結論として、入れ歯を選択してよかったと感じています。

ただ、クラスプが見える心理的不安や取り外しの手間はあります。

この悩みが解決できるのは、ブリッジなんですよね。

ブリッジは歯を削るデメリットもありますが、魅力的なメリットも大きいです。

入れ歯かブリッジか…なかなか答えを出せずに悩んでいませんか?

もしどちらにしようか悩んでいる方は、一度入れ歯を作ってみるのをおすすめします

入れ歯ならブリッジの選択肢も残すことができますよ。

保険の入れ歯だと、費用もそんなにかかりません。

私の場合は5千円ほどでした。(入れる場所や、負担割合などで増減します。)

 

同じような悩みをお持ちの方の助けや、参考になれば嬉しいです。

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