自信と勇気が持てるようになる絵本【おばけのがっこうへ きてください】さくら ともこ/さく いもと ようこ/絵対象年齢 3歳~

この絵本は子供に自信や勇気を与えてくれます。

「足が遅いから、走るの嫌い」

「みんなみたいに跳び箱とべないから、したくない」

「ボール投げ、うまくなげられないから楽しくない」

子供自身も、周りのお友達と比べてしまいますよね。

追い抜かれていくと、やる気までなくしてしまう。

6歳娘も弱音を吐きます。

ひっこみじあんは悪いことではありませんよね!

わかっていても、親としては心配です。

そんな子供の背中を、そっと押してあげるヒントが描かれています。

前から引っ張るのではなく、後ろから押してあげるといいそうですよ!

 

本の内容を紹介します。

【おばけのがっこうへ きてください】あらすじ、内容

やなぎの木の下に、ぽつんと座っている男の子「つよしくん」が自信と勇気を持つお話です。

「よわしくん」

 運動が大嫌いで、かけっこもボール投げもへたくそなので、みんなはそう呼びます。

 

ある日つよしくんは、おばけの学校の校長先生にお願いされて、おばけの学校の先生になります。

おばけ学校のこどもたちは元気いっぱい!

 

かけっこ、竹のぼり、ボール投げとお手本をみせるつよしくん。

つよしくんは決まってビリです。

 

校長先生は言います。

「つよし大せんせいさまが いっとう」

なぜなら、おばけは「よわしくん」の姿が理想的なのです。

褒められているのに、へんな気分になるつよしくん。

 

最後にとび箱のお手本を見せます。

その時 つよしくんの耳に、おばけたちの内緒話が入ってきました。

「にんげんのこどもって うんどうが へただねぇ」

「元気がないんだね」

つよし君は、大変だ!人間の子供がみんな弱虫だと思われちゃう!と、涙がこぼれそうになりながら、とび箱へ走り出しました。

すると、6段のとび箱が跳べたのです。

この経験が、つよしくんに大きな変化を生むのです。

こんな方におすすめ

  • 子供に自信、勇気を持ってほしい
  • 引っ込み事案な子供が不安
  • 引っ込み思案な子供の接し方を知りたい。

消極的なつよしくんが、おばけの学校での経験で勇気と自信を持ちます。

何をするにもビリなつよしくんを、おばけの校長先生は「すごい!」と褒めるんです。

ありのままの姿を受け入れられたことが、とび箱を飛ぶという積極性への後押しとなります。

周りと比べたり、消極的な姿を見て

「まだ出来ないの?」「(あの子のように)こうしてみたら?」

こんな声掛けをしていませんか?

今の姿を受け入れるということが、重要だということに私達は気付かされます。

子供は、6段のとび箱が跳べたつよしくんに勇気をもらうことでしょう。

最後に小児科医である澤田啓司先生のお話があり、引っ込み思案な子供への接し方や、理解の仕方を教えてくれます。

今後の育児にとても参考になる内容が書かれていますよ。

本からの学び・効果

つよしくんの姿や、小児科医である澤田啓司先生のお話から、以下の3つを挙げてみました。

  1. 子供に勇気を与える
  2. 消極的な子供への理解
  3. 消極的な子供への接し方

①子供に勇気を与える

つよしくんがとび箱に挑戦する姿に勇気をもらえます。

自分にも出来るかもしれない!と想像するのではないでしょうか。

挑戦する気持ちの後押しになると思います。

②消極的な子供への理解

最後に小児科医である澤田啓司先生のお話がとても参考になります。

消極的な子供への理解は、良い面をみること。

消極的なことは決して悪いことではない。

  • 慎重な性格
  • 納得できるまで行動しない性格
  • 完全主義
  • 思慮深さ

と考えてみてはどうでしょうか。先生のアドバイスです!

消極的な子供は、自分の優れたところに気付けたときに、ずっと素晴らしい行動ができる子になるそうです。

まさに、つよしくんのことですね!

③消極的な子供への接し方

無理強いをさせないことが大切なようです。

気を付ける点として

ジックリ型、慎重型、内省型の子供のおしりをたたいてないか。

ドキッとしませんか?

子供の発達段階や特性を理解しないまま、これらにそぐわない課題を与えてはよくないそうです。

それは、せっかく出てきた芽を枯らすことになる。とおっしゃっていました。

子供の発達段階の基準って、同級生の子供たちになりがちですよね。

これくらいの年齢は字が読める。書ける。というインターネットの情報もです。

大事なのは目の前にいる子供の、今の発達なんですよね。

引き出すのではなく、興味を示すサインを見逃さず、その興味を伸ばしていくことに意識を向けるようにしてみましょう。

まとめ

つよしくんが変わっていく姿に考えさせられました。

勇気が自信に繋がり、最後は自らかけっこに参加するほどに変わりました。

引っ込み思案なお子さんをお持ちの方は、ぜひ読んでもらいたい1冊です。

つよしくんの姿に、きっと勇気をもらえるのではないでしょうか。

子供の自信への後押しになる絵本です。

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